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六人の嘘つきな大学生の原作の最終回ネタバレ!一面だけで人を判断しようとする人の醜さ

浅倉秋成さん原作小説、六人の嘘つきな大学生が2024年11月22日に映画化されることが決定しましたね!

舞台は新卒採用に応募した6人の大学生が密室で繰り広げられる、グループディスカッション。

突如変更された課題に挑むことになった大学生らは、たった一枠の採用に挑むため、敵同士となり、『●●は人殺し』という怪しい手紙が渡されたことで全員が疑心暗鬼になっていく、スリリングな密室ミステリーです。

犯人の狙いを解くミステリー要素と、就職活動を舞台にした斬新な物語設定が話題となり、2022年に本屋大賞5位、ブランチBOOK大賞に受賞するなど数々の賞を総なめにしてきました。

今もなお話題なミステリー作品、六人の噓つきな大学生ですが、原作で最終回に何が起きるのでしょうか。

そこで今回は、六人の嘘つきな大学生の原作の最終回ネタバレ!一面だけで人を判断しようとする人の醜さと題してお伝えしていきますね!

六人の嘘つきな大学生の原作の最終回ネタバレ!

就職活動で新卒採用試験に挑むことになった六人の大学生の間で繰り広げられる、ミステリー作品、六人の噓つきな大学生。

KADOKAWAで2021年3月2日に出版され、現在もなお話題沸騰中のミステリー小説です。

原作を描く浅倉秋成さんが仕掛けるのは、人の一面だけでその人を判断してしまう人の恐ろしき醜さを表現したミステリー。

巧妙に織りなされた物語の中で私たちはきっと騙されるであろう、原作の最終回では何を物語るのか、気になる最終回ネタバレ内容を見ていきましょう。

六人の噓つきな大学生あらすじ

六人の嘘つきな大学生

最終選考に挑むことになった大学生の6人。

この中で誰が一番内定に相応しいか決めるため、グループディスカッションをするという内容でした。

決まったルールが『30分ごとに6回の投票を行い、一番票の獲得をした人が内定者』というもの。

一回目の投票が終わると部屋に不審な封筒があることを、”久賀”が発見したことで事態は一変。

その封筒にはこの場にいる6人の過去を告発する内容が記されていたのです。

六人の噓つきな大学生の原作ネタバレ内容①告発の内容

氏名 告発の内容
袴田 亮 高校生の時に部活動中いじめをしていた
久賀 蒼汰 交際相手に妊娠をさせたのち中絶させる
矢代 つばさ キャバクラでのバイト
波多野 祥吾 未成年飲酒
森久保 公彦 高齢者詐欺に関わる
嶌 伊織 何も明かされず

封筒を開けるごとに、そこには告発が記され、告発を知った全員は当たり前のように告発された人物に票を入れることがなくなりました。

残りの封筒が残る中、告発を受けたものだけ票数が獲得できず”公平”ではないとの意見が飛び交いますが、波多野の説得で残りの封筒は開けないことになります。

ここの時点で波多野は”犯人が誰なのか”気づいたのですが、自ら犯人と宣言しその場を立ち去り、また嶌の”告発は何もなかった”とだけ言い残したのでした。

こうして嶌は告発文がないことで最大数の票を獲得し、内定を勝ち取ります。

ちなみに森久保が封筒を置いていたのを見た人がいたようですが、この時森久保は封筒の中身が何かわからずに封筒を置いたため、結局封筒の告発は誰が用意したのかわからず仕舞いで終わります。

六人の噓つきな大学生の原作ネタバレ内容②表向きな犯人と真犯人

8年後、あの時新卒採用試験に参加していた波多野祥吾は病気で亡くなりました。

表向きでは犯人とされていた波多野祥吾。

実は見当違いだったのです。

嶌伊織は波多野の妹、波多野芳恵から連絡があり兄が何かしらの事件に巻き込まれていなかったか連絡を受けます。

妹から渡されたのは「犯人、嶌伊織さんへ」とのラベルが張られたUSBメモリでした。

これを渡されたことで嶌は犯人の真相と、自分の告発文を探すことになります。

思ったように順調に探すことはできませんでしたが、芳恵からの連絡で社外秘だった最終選考の映像を入手するように言われました。

そこにある映像で波多野は犯人ではないと明らかになり、全ては久賀蒼汰が仕掛けたものだと明らかになります。

六人の噓つきな大学生の原作ネタバレ内容③犯人の動機

久賀は不審な封筒があった際にすぐさま手を出し封筒を切りました。

それは久賀が封筒を見るべき順番を知っていたからです。

また久賀が封筒に告発文を用意したのは、優秀な自分の友人が会社に落とされ真っ当な評価をされていないと思ったからです。

就職試験を受ける上で、学生らは自分を売り出すためにも嘘で固めるのかもしれません。

会社に落とされた友人を見て、復讐しようと決めた久賀は、告発文を用意し嘘偽りのない新卒が採用されるべきと思ったのでしょう。

六人の噓つきな大学生の原作ネタバレ内容④多方面で人を見る

告発文によって試験に落ちることになった新卒者たち。

実は彼らを一面だけで見るのではなく多方面から見れば悪者ではないかと最終回にかけてわかってきます。

久賀が犯人と分かった今、音声ファイルのロックを解除したことで次々に新卒者たちの本当の姿が暴かれていきます。

  • 袴田が関わったいじめ=被害者の自殺ではなく加害者の自殺だった
  • 矢代がキャバクラでバイトしていた=習い事をかけもちしていたので、稼いだ金を足しにしていた。旅行はそこそこでボランティア活動を中心にしていた。
  • 森久保の詐欺バイト=詐欺バイトだとわからず、後日に気づきバイト代も貰わずに逃走
  • 久賀が彼女への妊娠中絶=余儀なくおろすことになってしまったため
  • 波多野の未成年飲酒=嶌に無理やりお酒を飲ませていると久賀が勘違いし、波多野をおとしめようと久賀が思ったため

このように真実が内蔵されたファイルを開くと、試験会場ではどれだけ一人の人の一面で判断していたかわかりますね。

六人の嘘つきな大学生の原作の最終回の感想と考察

六人の噓つきな大学生の原作の最終回と感想と考察をしていきます。

たった一つ視点を変えることで判断が変わる

六人の噓つきな大学生は新卒が巻き込まれていく謎らだけのミステリーから物語がスタートしましたが、”まさか”という展開が続き、読者を裏切る土豪の展開に驚きを隠せません。

ちなみに嶌伊織の足は不自由だったという展開は読者も騙されてしまった部分だったと思います。

一見登場人物が嶌へ対する行動が失礼にも思える部分もあったのですが、それは嶌の足を思ってでの行動だったのだと最終的にわかるです。

最初からこの人は”足が不自由です”とわかれば、見え方も大分変るのですが、巧妙すぎる伏線回収に驚きを隠せません。

また新卒採用試験で、会社の面接機能はしっかりしているのかという挑戦的なメッセージも感じさせる内容でした。

人をたった一つの側面から見てはいけない事、多方面から人を見て判断することができれば間違いは起きないということを、犯人は知ってほしかったのでしょう。

まとめ

六人の嘘つきな大学生の原作の最終回ネタバレ!一面だけで人を判断しようとする人の醜さと題してお伝えしていきました!

六人の噓つきな大学生は浅倉秋成さんによる小説です。

会社の内定をもらうために、暴かれる新卒性のもう一つの顔と真実が徐々に明らかになっていく過程が気持ちいい内容でした。

ここでの最終回ネタバレでは最終回に絞って内容をネタバレしていますので、もっと感動を味わうには最初から最後まで原作を読むことをおすすめします。

きっと最終回で爽やかでスッキリした気持ちにさせてくれるでしょう。