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おいしくて泣くとき原作の結末ネタバレ!明かされた彼女の秘密とは

2025年4月4日(金)上映の映画、おいしくて泣くときは、原作森沢明夫さんによる同名小説を元にした作品です。

映画では主演をなにわ男子、長尾謙杜さんが演じることで話題になっていますが、おいしくて泣くときはどんな内容の作品なのか気になりますよね。

物語の中心人物となる心也は、幼い頃に母親を亡くした子供、そして同じ孤独を抱える同級生と夕花と出会い【ひま部】を結成することでお互いの距離を縮めていく展開となっています。ですが和やかなムードは一変し、夕花は突然姿を消してしまうのです。

そこから結末にかけ時は流れ、30年後大人になった心也は、隠された夕花の真実を知ることとなるのですが、涙なしでは見れないエンディングを迎えると言われています。

そこで今回はおいしくて泣くとき原作の結末ネタバレ!明かされた彼女の秘密とはと題して、おいしくて泣くとき原作の結末とあらすじや物語の内容をネタバレ調査していきます。

おいしくて泣くとき原作の結末ネタバレ!

おいしくて泣くときは、タイトルに”おいしくて”と、あるように、子ども食堂を舞台にした作品です。

そして中心人物は「心也」「夕花」そして「ゆり子」というキャラクターが登場。

3人それぞれのストーリーが同時進行で進んでいきますが、時系列が同じでないため、最初は「ゆり子」が誰なのかわからないという声が多いようです。

ですが最後に全ての物語が繋がり大団円になるので、感動的なフィナーレに涙せずにはいられない読者が続出しているそう。

そんなおいしくて泣くときの原作について、あらすじや登場するキャラクターの背景など結末をネタバレ調査していきます。

おいしくて泣くときのあらすじ

おいしくて泣くとき

幼い頃に母親を亡くし孤独だった心也が出会ったのは、同じように家に居場所がなく孤独に過ごす女の子、夕花。

15歳の夏、二人は引き寄せられたかのように出会い学校で『ひま部』を結成します。

なんにもない日常が二人にとっては喜びになり、同時に二人の距離も縮まっていきます。

それはまさに二人にとって”初恋”でした。

しかしある事件がきっかけで夕花は突然姿を消してしまいます。

そして30年後の月日が経ち、明かされた知られざる夕花の秘密とは…?

おいしくて泣くとき原作ネタバレ①キャラクターと背景

おいしくて泣くとき原作に登場するキャラクターは主に、心也と夕花ですが、「ゆり子」という女性も登場します。

どんな関係で登場人物が絡んでいくのか紹介していきます。

風間心也:幼少期に母親を亡くし孤独感を感じる少年。怪我をしたことでサッカー部を辞める。父はこども飯を提供する「大衆食堂かざま」を営む。

心也の父が営むのはいわゆる「子ども食堂」のことです。

その食堂に食べにくる弟の幸太と、クラスメイトで幼馴染の夕花で、学級新聞を作る”ひま部”を結成することになります。

夕花:心也と幼馴染、15歳になり心也とひま部を結成し日々心也たちと過ごす。学校ではいじめられ、家では義理の父親と過ごすが、家にも学校にも居場所がないと感じる孤独な少女。

心也の前で夕花は明るい性格をしていますが、心也に言えてない秘密を抱えています。

そして突如心也の前から姿を消してしまいます。

ゆり子:30年後に登場する心也の妻。

ゆり子は心也と夕花とはまた違う時系列のキャラクターとして描かれます。

ゆり子はカフェを営んでいる女性で、とある事故で”出会い”と”再会”を果たすのです。

おいしくて泣くとき原作ネタバレ②心也の将来

心也は夕花との日々を重ね、確かに初恋でしたが、突然夕花と別れてしまいます。

30年後心也は「カフェレストラン・ミナミ」をゆり子と営んでることになります。

この【ミナミ】は、幼少期に亡くした母親の名前からとっています。

またカフェレストラン・ミナミは、父親が営んでいた子ども食堂を同じスタイルで、子供に食事を提供する飲食店。

このように父親の想いを引き継いで、心也がまたレストラン経営しているシーンは感動的です。

おいしくて泣くとき原作ネタバレ③夕花はなぜ突然消えたのか

夕花は学校でいじめに遭い、家庭では義父が中心にいる状態で夕花を疎ましく思っていたので家庭内暴力が日常茶飯事に起こっていました。

夏休み期間全く連絡が取れていなかったので夕花が住むアパートを見に行くことにしますが、不良のクラスメイト石村と夕花はバッタリでくわします。

そして夕花は義父に殴られ傷だらけだったのです。

石村は夕花に”逃げろ”と言い、夕花の義父に立ち向かうのでした。

そのあと遠くに行きたいという夕花を連れて夜の逃避行へ、夕花は電車に乗り思い出の海へ向かうのでした。

夕花は、義父の暴力から逃げるため心也と突然別れることになったとわかります。

不良の石村が大活躍した瞬間でもありますが、石村のその後は本編で描かれていません。

ちなみに石村はどうなったのか気になった読者も多かったので、石村のその後が描かれた小説はあるのか調査したところ、 2023年5月発行の小説「ロールキャベツ」にあるとわかりました。

気になった人はロールキャベツも読んでみると良いかもしれません。

おいしくて泣くとき原作ネタバレ④ゆり子

ゆり子は心也と出会う、心也の妻になる女性。

『カフェレストラン・ミナミ』で働く女性ですが、ある日カフェにダンプカーが突っ込んできて、半壊してしまいます。

そこを無償で修理してくれると言う工務店が現れるのですが、実はその工務店に努める男性と女性は、夕花の弟と娘だったのです。

そして夕花はあの逃避行から30年以上経ち、自分の夢を叶え社長として工務店を営んでいたことがわかりました。

その時、夕花が逃げ出さなければ叶えられなかったであろう夢が、ゆり子のお店の事故をきっかけに心也も知ることとなるのです。

全てが一つに繋がった瞬間がこの事故だったというのも、奇跡としか思えないですね。

おいしくて泣くとき原作の結末感想と考察!

おいしくて泣くとき原作の結末の感想と考察をしていきます。

幸せを途切れさせない

育った環境が悪かったせいか考え方がねじ曲がってしまう人も多いかもしれませんが、この作品ではそういった人物が登場せず、自分が苦しい環境にあったからこそ、”そんな思いをさせたくない”と努力する人たちの”優しい愛”が見られました。

幼少期、そして育った環境から抜け出すことができない15歳、そして大人になった現在まで丁寧に描いた作品だと思います。

また、まだ少年少女だった自分たちではできなかったこと、救いの手が差し伸べられなかったことを悔やみ、もどかしい微妙な気持ちがリアルに描かれていたかと思います。

あの時夕花が決断し逃げたからこそ手に入った未来は、逃げる覚悟を決めた彼女の強さを感じられました。

もちろん取り残された心也は切なく寂しいですが、夕花なら幸せになれると彼女を信じ続けた心也の真っすぐな気持ちが読んでいて心地いいと感じましたね。

きっと心也の想いも夕花に通じたのだと思った瞬間は、まさに物語の結末です。

また、心也が父の想いを引き継ぎ、自分の母の名前をつけたレストランを経営しているシーンは感動的でした。

まとめ

おいしくて泣くとき原作の結末ネタバレ!明かされた彼女の秘密とはと題してお伝えしました。

おいしくて泣くとき原作は森沢明夫さんによる同名小説だということがわかりました。

子ども食堂を舞台にしているので、リアルな現実を突きつけるような場面も出てくると思います。この現実を知ることで多くの人が子ども食堂に対し理解が深まると良いですよね。

映画ではなにわ男子の長尾謙杜さん心也、ヒロインの夕花には當真あみさんが演じることになっていますので、おいしくて泣くときの世界にどのように演じ表現していくのか楽しみです。